レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「イヤッ!」
彼が自分のベルトに手をかけたとき、たまらない恐怖に駆られて、必死で抵抗する。
けれど上手く動くことができなくて、ただ、彼に笑われるだけで……。
だけど、どうしてもイヤ。
こんな彼に、抱かれるなんて、絶対にイヤ!
私にだって、意志がある。
ダメな女だったとしても。
「華帆、無駄だよ?」
「どうして? 本当に私の事、好きなの?」
「好きか……。最初が俺だって、そそる。テクニックは足りないけどさ。
いいじゃん、まだ若いんだし、難しいこと考えなくたって」
「止めて、お願い……」
今までとは全く違う彼の目に震えながら、一生懸命歯を食いしばった。