レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「もう、会社に行けない……」
そう弱音を吐いた私を、全部受け止めてくれたんだ。
「ごめんなさい、私……」
「華帆の悪い癖、治さないとな」
「えっ?」
「悪くないのに、謝るところ」
そんな優しい言葉をかけられて、やっぱり笑顔になるんじゃなくて、涙が溢れてしまって――。
「好きなだけ、泣けばいい。だけど、俺がついてる」
そう言う彼の腕の中は、とろけそうに温かい。
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