レッスン ~甘い恋の手ほどき~
少し強引に私をベッドに押し倒した彼が、唇を割って舌を滑り込ませてきたとき、思わず体に力が入ってしまう。
「さ、佐川さん……」
「ここまで来て、佐川はないだろ? 修二でいい」
そう笑う彼には、驚くほどの色気があって……。
「修二……さん」
「どうした? 華帆」
私の耳元で、溜息交じりに、私の名を口にする彼。
今までの男(ひと)とは違う何かを感じる。
怖いような……それでいて、一瞬にして虜になってしまうような、不思議な感覚。