レッスン ~甘い恋の手ほどき~
それから彼は、私が眠るまで一緒にいてくれると言って、私を半ば強引にベッドに追いやって寝かせた後、自分もその下に座った。
「深谷さん、疲れてるのに」
「疲れてるから、癒されたいんだろ? 華帆の隣が一番癒される」
そんなことを言われると、胸のあたりがキューンと締め付けられる。
私も、誰かを癒したりできるなんて。
それから彼は、私の顔にかかった髪をゆっくり払って、愛おしそうに私を見つめた。
「それから、レッスンワン。プライベートでは、俺のことを下の名前で呼ぶこと」
「えっ……」
「なんて、俺がそうしてほしいだけだけど」
こんなにお茶目な彼の笑顔は、初めてだ。