レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「私っ、初めてなんです!」
ほとんど勢いでそう言ったとき、ビクツとその動きを止めて、私を見下ろす。
私を見つめる彼の目が、何を言っているのかわからなくて、震えてしまう。
「ごめんなさい……」
恥ずかしくて、今までのことを思い出して……彼の視線に耐えられない。
こんな歳まで、処女の私。
――やっぱり私には、できない。
顔を背けると、彼の手が私の頬を撫でて、それを上に向かせる。