レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「そろそろ、レッスン2」
「えっ?」
「俺の腕の中で、眠れ」
彼の部屋に泊まらせてもらうことは、あれからしばしばだった。帰りが遅くなってしまったり、やっぱり一人では不安になったり……。
どうしても上手くは眠れない私に気がついて、寝付くまでそばにいてくれて……。
だけど、私をフカフカのベッドに追いやって、隣の部屋に布団を敷いて眠る彼は、そんなこと口にしたことはなかった。
「イヤ、か?」
私はその言葉に首を振った。
彼に触れていられると、高鳴る鼓動も何故かおさまる。
辛い悪夢もみなくてすむ――。