レッスン ~甘い恋の手ほどき~

「華帆ちゃん、深谷さんは、華帆ちゃんを選んだんだろ?」


いつの間にか、加藤さんが後ろに立っていて。



「あの人はそういう人だから。そうじゃなきゃ、俺たちもついて行かない。

もし、会社を追われるようなことになっても、あの人ならどこでもやっていける。それに、俺たちもみんな、ついて行くしね。優秀な秘書も一緒に」


「加藤さん……」



この時初めて、悠人さんがどれだけ慕われているのか分かった気がした。



悠人さんが作ってきたのは、会社の実績だけじゃない。
人を――素敵な人達を、成長させ、強い絆を作ってきたんだ。

そして、私も、彼に導かれて、勇気を与えられて……こうしてここに立っていることができるんだ。



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