レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「お前達、ホントにバカだな」
「バカなのは深谷さんです。なんて不器用なんですか、あなたは。俺たちなんて放っておいて、本社に行けばよかったのに」
そう言う皆の顔は笑顔。
「ありがとな」
「どういたしまして。なーんて、深谷さんはどうでもいいけど、華帆ちゃんと別れがたい」
「いいか、華帆に二度と触れるな?」
私の前に一歩出た彼も笑顔で。
彼の育てたこの部は、本当に素敵なところだと思った。