レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「ほら、我慢しないで喘いでごらん?」
我慢しているのは喘ぎ声じゃない。
セックス、そのものなのに。
「あぁぁ……」
彼が私の上で動くのを、まるで他人事のように眺める。
時折、彼が艶めかしい吐息を吐き出すのを見て、彼が気持ちいいのなら……とそう思ってしまう。
いつか、私も……
彼との行為が、よくなるんだろうか。
彼は自分がイってしまうと、そそくさとシャワーへ向かう。
その背中を見ながら、たまらなく惨めな気持ちで、下着を身に着けていく。