レッスン ~甘い恋の手ほどき~

始めの頃は、週末になると映画に行ったり、デートを楽しんだりしていたというのに、時折呼び出されて、彼の部屋で交わるだけのことが多くなる。


それでも、彼は疲れているんだ。
そう思おうとしていた私。


だけど、そのころから、何か変化を感じてはいた。




彼に求められるままに、体を許す。


すっかり演技の上手くなった私は、一刻でも早く、その腕の中から逃れようと必死だった。


「あん、修二さん、もう、ダメ……」


そんな嘘のつき方も、何度も抱かれるうちに身に着けたテクニック。



どうして、皆、こんな行為をしたがるのだろう。

愛が深まるどころか、ドンドン冷めていく――。





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