レッスン ~甘い恋の手ほどき~
何時しか、彼と仕事帰りに待ち合わせるなんてことすらなくなって、会社で顔を合わせる以外は、彼と会う機会さえ激減していた。
彼が私を呼びだすのは、決まって彼がシたい時だった。
彼の部屋で、体を重ねるだけの日々。
それが当たり前のように……。
しかも、私の事なんて少しも考えてはくれなかった。
まるで、「抱いてやるのが彼女の証」と言わんばかりに。
だからアノ日まで。
ほとんど犯されるように……。
そんなことがあった日は、泣きそうになりながら、彼の部屋をあとにする。
彼も帰ろうとする私を、引き留めてはくれなかった。