レッスン ~甘い恋の手ほどき~


「どうして、私なんですか?」



私なんて、なにもできないのに。

そんな大した仕事、任せられたことだってないのに。




「あんなに美味しいお茶が入れられて、資料も完璧」

「資料は……」

「あなたが作ったんですよね?」

「――どうして、分かったんですか?」



プレゼン資料は、営業担当者が普通は作る。

だけど、今回のそれは、忙しい修二さんに言われて、私が作ったものだった。



< 46 / 253 >

この作品をシェア

pagetop