レッスン ~甘い恋の手ほどき~
絶望
修二さんの家は、タクシーで20分位のところにある。
彼に呼ばれて、何度も来たことはある。
――ただ、セックスをするために。
だから、自分からこんな風に押し掛けたのは初めてのことで、少しドキドキしてしまう。
彼氏の部屋なのに……。
緊張で震えそうな手で、玄関のチャイムを鳴らす。
留守?
中からは応答がない。
あきらめて帰ろうとしたとき、ドアの下から漏れる明かりに気がついた。
寝ちゃったのかな?
そう思いつつ、ドアノブに手をかけると、それがゆっくり回って開く。
どうしよう……。
勝手に入ることを、少し迷ったとき……。