レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「見ちゃったんです。彼の浮気現場。その女に、下手な女って……」
自分で口にしておきながら、もうその場にいられなくなって、思わず立ち上がる。
「ごめんなさい」
ガバッと頭を下げて、裸足のまま一歩走り出した時……。
「キャッ」
強く手首を引かれて、反対の方へと引っ張られる。
行きついた先は……彼の腕の中で。
「辛かった……ですね」
バカな告白にあきれ返っているんじゃないかって、そう思っていたのに、そんな風に声をかけられて、少し戸惑ってしまう。