レッスン ~甘い恋の手ほどき~
車は住宅街を少し走ると、5階建ての立派なマンションの前で止まった。
彼が何かを操作すると、ゲートが開いて、車のままそこへと入る。
裏手にあった駐車場に車を止めて、マンションに入っていく彼に続くと、その豪華さに目を見張った。
床は大理石なのか?
ピカピカに磨かれていて、ゴミ一つない。
淡いオレンジの光りをともしているのは、シャンデリアのような電燈で……。
「深谷様、お帰りなさいませ」
「あぁ。悪いけど、今後彼女が出入りするから、登録してくれる?」
「かしこまりました」
何が何だか分からないうちに、深谷さんに手を引かれて名前を登録されて、写真を撮られる。