レッスン ~甘い恋の手ほどき~
「だけど、欲しいのは、ビジネス上だけじゃなかった。
俺には婚約者がいたし、そういう感情には蓋をしてきた。
でも、やっぱり気になってたんです。
だから、あなたが佐川君と付き合っていることにも、気がついたのかもしれない。そして、それに嫉妬していた」
嫉妬という彼の言葉に、鳥肌が立つ。
私は、そんな風に思ってもらうような女じゃない。
「――でも、私は」
少し泣きそうになりながら、彼の言葉を否定しようとする。
だって私は……。