レッスン ~甘い恋の手ほどき~
彼の肩に頭を乗せながら、ゆっくり目を閉じる。
少しだけ、少しだけ休んでもいいかな。
疲れたの。
一生懸命、修二さんを追いかけて、感じている振りをして――いっぱい背伸びしすぎたの。
そんなの私じゃなかったから。
全部、全部偽りだった。
「深谷さん……」
「なに?」
「ありがとうございます」
私を欲しいといってくれて――。
私がそういうと、彼は何も言わずに抱きしめる手に力を込めた。