SCHUTZENGEL ~守護天使~
相変わらずの慇懃無礼(いんぎんぶれい)な態度が鼻につく。
「もっとも、デイトリアスがあなたを護っているおかげで何もできませんが」
それを聞いて安心した勇介を鼻で笑った。
「あなたは彼に対してとてもショックだったでしょう? 何せ我々を怯ませたのですから。あれでは人間ではなく化け物だ。あんな力の持ち主、人間であるはずがない」
「それは」
人間だったのは昔の話で……。
「ほう? では今は人間ではないのですね? なるほど、我々はまんまと騙されていた訳か」
「え!?」
言葉にはしなかったはずなのに考えた事が知られている。
「ここは私の夢の中、人間の思考は私には筒抜けです」
緩んだ口元に勇介は嫌悪感を覚える。
「もっとも、デイトリアスがあなたを護っているおかげで何もできませんが」
それを聞いて安心した勇介を鼻で笑った。
「あなたは彼に対してとてもショックだったでしょう? 何せ我々を怯ませたのですから。あれでは人間ではなく化け物だ。あんな力の持ち主、人間であるはずがない」
「それは」
人間だったのは昔の話で……。
「ほう? では今は人間ではないのですね? なるほど、我々はまんまと騙されていた訳か」
「え!?」
言葉にはしなかったはずなのに考えた事が知られている。
「ここは私の夢の中、人間の思考は私には筒抜けです」
緩んだ口元に勇介は嫌悪感を覚える。