SCHUTZENGEL ~守護天使~
「おや、怒ってらっしゃるのですか? 魔王になったあなたなら、私を見下すこともできたでしょうがね。あのデイトリアスだって、魔王になればすぐにでもあなたのものになるでしょうに」
「なんなんだよ前からおまえ! 俺はデイなんて何とも思ってないんだよ。俺が好きなのはエルミなんだよ。、大体デイは──」
「どうしました? 彼が男だからと言いかけて何故止めるのです? まあ、性別なんて気にするのは人間くらいのものですがね。我々は気に入れば何だって関係ありませんから」
その言葉が、勇介の考えを再びファリスに読ませる結果になってしまった。
「ほうほう、性別が無い? それは好都合ではありませんか。男ではないのですから、何を気兼ねする必要があるのです?」
「うるさい……。うるさいうるさいっ!!」
──朝の目覚めは最悪だった。
「なんなんだよ前からおまえ! 俺はデイなんて何とも思ってないんだよ。俺が好きなのはエルミなんだよ。、大体デイは──」
「どうしました? 彼が男だからと言いかけて何故止めるのです? まあ、性別なんて気にするのは人間くらいのものですがね。我々は気に入れば何だって関係ありませんから」
その言葉が、勇介の考えを再びファリスに読ませる結果になってしまった。
「ほうほう、性別が無い? それは好都合ではありませんか。男ではないのですから、何を気兼ねする必要があるのです?」
「うるさい……。うるさいうるさいっ!!」
──朝の目覚めは最悪だった。