SCHUTZENGEL ~守護天使~
「特に、君のような美しい女性から言われるとつい本気になるよ」

 さて、彼女はどう反応する?

 怒るだろうか、それとも──

 反応はしばらくなかった。

 当然だろう、会って間もない相手に言われてもどう反応していいか解らないはずだ。

 冷たくあしらわれても怒っちゃいけないと自分に言い聞かせる。

「あなたに解るかしら……。何百年も愛し続けるということが」

「え?」

 予想もしていなかった言葉がつむがれて思わず彼女の瞳を見つめた。

「例え、それが受け入れてもらえない愛だとしても」

 勇介はすぐに察した。

 彼女にはそういう相手がいるのだと、そして少しの怒りが湧きあがる。
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