SCHUTZENGEL ~守護天使~
「君を受け入れない奴がいるの? 信じられないな、俺にはそいつの考えがわからないね」

 彼女に愛されているのに、それを受け入れないなんてどんな男なんだ。

「いいのよ。あの人が私を愛していないというだけだもの。私は愛している。それだけ」

 愁いを帯びた瞳はそんな自分をあざ笑うように伏せられる。

 自嘲に彩られた表情は何を想ってのものなのだろうか。

 彼女はそれでいいかもしれない。

 だけど自分はどうなるんだ。

 そんな奴を愛している 彼女を好きになってしまった自分は──
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