SCHUTZENGEL ~守護天使~
「デイ、まずいことになったわ。奴ら、人間たちを──」

「何?」

「デイ!」

 聞き返した刹那、久住が名を呼んで駆け寄る。

「どうした」

「あ、あのさ、なんかキャステルが──って誰? この人」

「キャステル……。キャステル・オーギュストね。彼がデイを呼んだのね?」

「え、なんでわかるの?」

 エルミはそれを確認すると痛む体で立ち上がる。

「私も行くわ」




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