SCHUTZENGEL ~守護天使~
 どんなにか考えても答えなど見つからない。

 それでも答えを探さずにはいられない。

 信じてきた道に揺るぎは無いけれど、それが正しかったのかどうかはこれからの結果次第なのかもしれない。

 求めるものは賞賛か?

 否、より良く力を使いこなせた己の満足感に他ならない。

 自己満足でも構わないのだ、持って生まれた呪われた能力を己の信じる道に使えるのなら。

 魔物たちが支配する世界ならば、力を持つ者は仲間として認められるかもしれない。

 だけれどもそれは違う。

 そんな事で己の存在を変える事など出来はしないのだ。

「勝たなければいけませんね」

「ああ」

 この瓦礫を元に戻せるその日まで諦める訳にはいかない。





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