SCHUTZENGEL ~守護天使~
「全てはおまえの望んだ通りだ」
「一つだけ、望んだ通りにはならなかったよ。君を、手に入れてない」
震える手でデイトリアの頬に手を添える。
『デイ、君はこの世界の者ではないな? きっと偶然にこの世界にいたんだろう。それをエルミが知って、君を利用した。俺が人間じゃない君を好きになるように、君に性別がない事を告げて心の壁を崩した。人間というのは、どうしても性別にこだわるからね』
そのことに気づけなかった自分にデイトリアは苦い表情を浮かべた。
もっと早く気づいていればと思う反面、勇介が選んだ道がこの世界を大きく変えたという事に複雑な心境を沸き立たせる。
『君は何者なんだ? 最後に、教えてくれるかな』
デイトリアはしばらく迷うように沈黙していたが、
『私は、計りごとの神と呼ばれている』
「一つだけ、望んだ通りにはならなかったよ。君を、手に入れてない」
震える手でデイトリアの頬に手を添える。
『デイ、君はこの世界の者ではないな? きっと偶然にこの世界にいたんだろう。それをエルミが知って、君を利用した。俺が人間じゃない君を好きになるように、君に性別がない事を告げて心の壁を崩した。人間というのは、どうしても性別にこだわるからね』
そのことに気づけなかった自分にデイトリアは苦い表情を浮かべた。
もっと早く気づいていればと思う反面、勇介が選んだ道がこの世界を大きく変えたという事に複雑な心境を沸き立たせる。
『君は何者なんだ? 最後に、教えてくれるかな』
デイトリアはしばらく迷うように沈黙していたが、
『私は、計りごとの神と呼ばれている』