SCHUTZENGEL ~守護天使~
「勇介」

 コーヒーを受け取り、真剣な面持ちになる。

「なに?」

「これは推測でしかないが、奴らは本気で向かってくるかもしれん」

「え!?」

 動きの止まった勇介から視線を外して続けた。

「奴らの動きが妙に遅い。段階を踏まずして強力な何かを準備している可能性がある」

「どういうこと?」

 じゃあ、魔物たちは今まで本気じゃなかったってことなのか?
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