浅葱色の羽織と共に……─時を越えた誠の愛─沖田総司ver
屯所に行くまでの間「壬生浪、壬生浪」と言う声が聞こえ、「あの子の格好が変わってる」という声が聞こえる。
(私……本当に幕末にタイムスリップしちゃったの?)
「桜……?」
「うん、桜知ってるんだ。変わってるのに」
現代では葉桜になってるはずの桜が花を咲かせていた。
「春……。あ、あの」
「なんだ?」
「今って……今日って、何年の何月何日ですか?」
土方さんは、怪訝そうな顔をしながらも、答えてくれた。
「文久3年3月15日だ」
「文久……3年。西暦だと1863年……。まだ……壬生浪士組の……」
「何、ぶつぶつ言ってるの?早く行くよ」
「は、はい」
沖田さんに促されて、足早と後を追う。
(私……本当に幕末にタイムスリップしちゃったの?)
「桜……?」
「うん、桜知ってるんだ。変わってるのに」
現代では葉桜になってるはずの桜が花を咲かせていた。
「春……。あ、あの」
「なんだ?」
「今って……今日って、何年の何月何日ですか?」
土方さんは、怪訝そうな顔をしながらも、答えてくれた。
「文久3年3月15日だ」
「文久……3年。西暦だと1863年……。まだ……壬生浪士組の……」
「何、ぶつぶつ言ってるの?早く行くよ」
「は、はい」
沖田さんに促されて、足早と後を追う。