浅葱色の羽織と共に……─時を越えた誠の愛─沖田総司ver

小姓と見廻り

沖田さんの言う通り、お昼過ぎに私は幹部の皆さんの前にいた。







「お前は小姓としてここに居てもらう」
「え?小姓?」
「良かったね、あいちゃん」
「よろしくなー、あい」
「……小姓ですか。副長」




小姓の意味が分からずキョトンとしていると、沖田さん、藤堂さん、斎藤さんが私に話しかけてきた。








「あの…」
「どうかしたか?」
「小姓って…?」
「雑務をやってもらうだけだ」
「……わかりました」

「良かったね」
「は、はい。ありがとうございます、沖田さん」
「感謝されるようなことはしてないんだけどな」









雑務をするだけじゃない気がするけれど。少なくともこの時代に居ることができる場所があるだけであいはものすごく嬉しく感じた。


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