浅葱色の羽織と共に……─時を越えた誠の愛─沖田総司ver

ハイキング

5月。ゴールデンウイーク





毎年行っている剣道·弓道合同のハイキング。









三人は葉桜になってしまった桜を見ながら、優子さんが作ったお弁当を食べていた。
「で、これが骨董屋で買った刀ね……」



あれ以来、斎藤夫婦に刀の話をしたけれど、本物を見せるのは初めてだった。










「本物なのかね」
「……正直わかりません。刀を切ったらわかるだろうけど……」
「そんな怖いことしたくないし」
「美桜お姉ちゃんー。遊んで」





刀がどんなモノか、そんなことお構いなしに道場の子ども達は美桜に群がる。














「美桜ちゃん、人気だよね」
「うん。確か、幼稚園の先生が夢なんだよ」










「にしても、本当に美味しいですね。優子さん、今度料理も教えて下さいよ」
「いいわよ」
「本当ですか!?ありがとうございます」






「あいー。湊ー。鬼ごっこしよー」










美桜が二人を呼ぶ。










三人は子ども達と共に走り回って楽しんでいた。
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