副会長の秘密




そんな副会長の背中を見ながら、思わずため息をついてしまう…。


副会長が「苦手」なのは、ちゃんとした理由がある。


理由…それはチャライし、あんまりいい噂とか聞かないし、それにすごく男の子って感じがするからだと思う…。



………はあ、怖かったぁー。

ん??…えっと…何あれ…?



頭を下げたままの目線で、副会長とぶつかった所に“白い何か”が落ちていた。



さっきまでは無かったのに……………。



「…………?」



もしかして…あの時、ぶつかった衝撃で……?
でも私、何も持ってなかったよね……



「……………あ」



もしかして、副会長の物…なのかな。

だったら、拾わなくちゃいけない……よね。



心の中で『ごめんなさい』ってつぶやくと私は、白い何かに手を伸ばした。



「……なんだろ、これ」



拾うと思ったより薄くて、すぐに写真だってことが分かった。




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