副会長の秘密
「………副会長、そろそろ離して下さい。私、逃げませんから…」
今だに無言の背中に問いかけて見るけど、やっぱり何も答えてくれなくて。
副会長が、やっと口を開いたのは…、生徒会室についた時だった。
「………どうぞ、入って」
「……あ…その、えっと…」
「……いいから」
あんまり入りたくなかった私は、ドアの前で止まっていると右手首をぐいっと引っ張られた。
そして…私は、絶対に入ることもなかった生徒会室に、入ってしまった…。