副会長の秘密
「……盗撮………ねぇ」
何かをたくらんだようにくすっと笑うと、副会長は私の近くまで歩いてきた。
………何か悪いことでも言った…私!!?
スリッパを擦りながら、どんどん近づいてくる…副会長。
うわあああぁん。
…こ、来ないでえぇ!!
私は、精一杯の力で、キッと睨んでみるけど…、効果は無いらしく。
副会長は私の目の前まで来ると、ドンッと壁に手をつけた。
ふわりと香る香水の匂いと副会長の吐息が私の髪に掛かる。
「そう………俺には秘密がある…正直に言うとね」
囁くように、耳元で言われる。
「………え」
ひ……秘密…?