副会長の秘密
ちょっ…何!?
指切りしようとしてるの!!?
「…~~っ、離してください」
「嫌…って言ったら?
だって、離したらどうせ逃げるでしょ」
「…う」
図星だ……。
「それにほら、こんなことするだけで、水野ちゃんは………赤くなっちゃう……違う?」
副会長はニコッと笑うと、椅子から立って、私の方に1歩近づいた。
「付き合うのは、水野ちゃんを協力するため。だけど、俺のことも黙っておくってことが条件に入るけど………」
ドンっ…………。
近づいてきたそのままの勢いで、両手を壁につかれた。
そのせいか、音が部屋中に響いた。
「水野ちゃん…、もちろん協力してくれるよね…?」