副会長の秘密
「………みなちゃん…?」
「…っ!!良かったああぁ〜」
目を開けると、そこにはみなちゃんがいた。
ぎこちない話し方で名前を呼んでみると、わっと、みなちゃんが抱き着いてきた。
「亜稀ちゃんっ、大丈夫!?
頭痛くない?どこか怪我してない??」
「うん、大丈夫だよ。どこも痛くないし、さっきより平気だから、…ほら」
ニコッて笑って見せると、私は身体を起こした。
周りを見渡すと、白いカーテンとベッドがあるだけで、すぐに私達がいる場所が分かった。
「あのさ、もしかしてここ保健室?」
「はい、そうですけど…どうかしたんですか??」
ふむ。
だとすると、保健室まで私、どうやって来たんだろ…?
「……いやー、なんで私保健室にいるんだろって思って」
「うーん、…私は、アオイくんが教えて下さったから、急いで来ただけで、…その辺はよく分からないの」
「そっかあ…」
やっぱり、連れてきたのは副会長……なのかな…?