副会長の秘密
☆★
昨日の事件から、私の中のモヤモヤはなくならず………
靴箱に来るなり挙動不審になっていた。
「………誰もいないよね。特に副会長……」
キョロキョロと見渡すけど、まあ女子が騒がないからいない……として
ふう…と、ため息をつくと、すぐに上履きに履き替えた。
「ふふ……亜稀ちゃん、おはよっ」
階段を上っていると、後ろから声が聞こえた。
「わっ!みなちゃん、おはよー」
「体は大丈夫ですか?」
「うんっ、昨日たくさん寝たからバッチリだよ。ありがとう」
そう言うと、安心したのか『そういえば、昨日ね』っていつものみなちゃんの雑談が始まった。