副会長の秘密
葵 side
☆★
「……よ、よろしく、お願いします」
そう言うと、ペコリと頭を下げた水野。
相当追い込まれていたのか、返事をした後にキッと睨まれた。
んー…
まあ、笑ってないところが癪だけど…
良しとしよう!
「…あ!そうだ、水野ちゃんに言うの忘れてたけど」
返事を聞いた後、俺は水野から少し離れると近くにあった椅子にドカッと座りながら言った。
「…な、なんですか」
「このこと誰かに言ったら、犯すから♪」
「っ…そ、そんなこと、分かってますからっ!っというか、誰にも言いませんよ!こんなこと!!!」
ニコリと笑って見せると、俺の顔を見るなり水野はわなわなと肩を震わせてそう言い放つと、
足早く出口に向かい「失礼しました!」と、部屋を出ていった。