副会長の秘密
力が抜けて、へなへなとしゃがみ込んだまま、振り向くとそこには…
「昨日ぶりだね、水野ちゃん」
「…っ」
くそう。
やっぱり…副会長。
そこには、爽やかな笑顔向けている副会長がいた。
ついキッと睨みつける私だけど。
やはり、全然効かないらしく……
「…まあまあ、そんなに睨まない睨まない」
ニコッと笑うと、ほらっと、立たせてくれた。
「あ…ありがとう…ござい、ます」
恐る恐る手を掴むと私は、ゆっくりと立ち上がった。