副会長の秘密
叩いた所を見ながら、
「…大丈夫です。お気遣いなく…」
さっきより、私は顔を振って見せると、副会長はんーと困ったような笑みを見せた。
「…うーん。これも水野ちゃんの為に言ってるんだけど…。
水野ちゃんは…どうしてもここに来るの嫌?」
「………はい」
「…困ったなあー。
…どうすれば……………………………………………………あっ」
「……?」
副会長はふむと考える仕草をしてから、何かを思い付いたように顔を上げた。
「いい方法見ーつけた♪…水野ちゃん、動かないでよ…?」
そう言うと、ギシリとソファーが音をたてた。
「…えっ、はいっ!?」
返事はしたものの、副会長の言葉とソファーの軋む音に違和感を感じて、バッと横を見るけど…、
すでに遅く……。
副会長が私の方に歩いて来るのが見えた。