副会長の秘密
Episode1☆★意地悪な副会長
………それは突然、私の目の前で起こった。
☆★
放課後の教室。
パチン、パチン…。
今週は私が日直で、黒板消しとか教室の掃除をするんだけど…
「ふうっ………やっと終わったあ」
なんでか今日に限って、先生から山ほどのプリントを頼まれて、今やっと終わったところだった。
「うーん……それにしても、なんで私ばっかり?」
頼むなら、一緒の山瀬くんに頼めばいいのに……。
そう思いながら、机の上にうなだれていると、私の後ろからクスクスと笑い声が聞こえた。
「だ、…誰!?」
「ふふっ。お疲れ様、亜稀ちゃん」
びっくりして、声の方に振り向くと…………そこには手をヒラヒラと振りながら、廊下の方から歩いてきた私の大親友、みなちゃんこと永崎 南ちゃん[ナガサキ ミナミ]がいた。
ロングで栗色の髪、目がぱっちりで、今どき珍しい本物のお嬢様だ。
とにかく、すごく可愛いんだ!