副会長の秘密




みなちゃんは、私の近くまで歩いてくると、いつものように隣の椅子にちょこんと座った。



「亜稀ちゃん、今週は日直なのね」

「うん、そうなの。ほんと一週間って、長いよね」



そう、私のクラスでは、日直は1週間っていう決まりがあって、運が悪い日なんかは放課後に雑用とか任されて居残りまですることがある。


とにかく一言で言うと、すごくやっかいなんだ。


でもまあ…、来たら来たで大変なんだけど、4ヵ月に1回、もしくは無しの時もあるから結構楽なん所もあるんだけどね…。



「それで……もう、終わったの仕事?」

「うーんと…あとね、コレを片付けて、先生に届けるだけだよ」



山積みになったプリントをみなちゃんに見せる。



「これね、すごく頑張ったんだ。私っ」



そう言いながら、自慢げに見せると、さっきまで笑顔だったみなちゃんが急に真剣な顔で尋ねてきた。



「っ……、えっと……亜稀ちゃん1人でってこと?」



あまりに真剣な顔で質問してきたから、思わず私もびっくりしてしまう。



えっと…私、なんか余計なことを言っちゃった!??




< 8 / 103 >

この作品をシェア

pagetop