副会長の秘密
☆★
「…おーい!着いたぞおおぉ!喜べっ」
一番最初に頂上に着いた三山先輩が、浜崎ちゃんの手を握ったままブンブンと手を振っているのが見えた。
はあああぁ……、やっと着いた。
足が痛くて死ぬかと思ったあぁー。
重い足を引きずりながら頂上に着くと、はあーと地面に座り込んだ私。
続くように班の皆がなだれ込むように座り込んだ。
そんな光景を先に着いていた班の子達が何事かと見つめるが、もう今の私達にはそんなこと関係なくて、
とにかく今は………。
「「「さ…三山先輩・三山さん、お腹減りましたあああぁ」」」
疲れもピークだったけど、とにかくお腹が減りすぎて死にそうで、
ぐったりとしながら、疲れひとつ見せずに、満足げに笑っている三山先輩にそう言うと。
「っ…はははっ!皆頂上まで頑張ったからなっ!いいぞ、ご飯食べても!存分に食べなっ!!ただし、2時には集まるように!」
と、一瞬驚いた顔をした後、すぐに笑ってそう言った。
集合は2時に!という約束で各自、お昼ご飯を食べにいく私達。
私は近くの大きな木の下に向かった。
「…っ、はあああぁー。疲れたー」
リュックを地面に下ろして、木にもたれ掛かるようにして座り込んだ。
頂上から見える景色はすごく綺麗で、天気もそこそこ良いため青い空が見えた。