片想
「宮垣さんからの資料ですか?」
顔を上げると舟岡さんがいつもの笑顔でアタシに聞いてきた。
宮垣くん?
どういうこと?
アタシが不思議そうな顔をしていると彼女は続けた。
「その封筒、今朝、
宮垣さんが薬師さんの机の上に置いていったものじゃないんですか?」
「どういうこと?」
「んー、アタシも遠目からではっきり見てないんですけど。
後姿から宮垣さんかなって思ったから」
宮垣くんが?
これを?
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