片想
さすがに朝8時前はあまりというかほとんどひとがいない。
エレベータで自分のフロアに行くまでにも誰と会うこともなかった。
しんと静まり返ったフロア。
残業で遅くまで残っているときもしんとしているけれど朝はまた雰囲気が違う。
どうしてだろう、
明るいから?
そんなこと思いながら昨日放り出したままになってるはずのテーブルを見る。
あれ。
ない…?
宮垣くんと一緒に作業していたテーブルの上はきれいに片付けられてなにもなかった。
今度は自分の席のほうを見る。
書類が。