片想

「おはようございます」

宮垣くんの声。


「あ、宮垣さん、
おはようございます」

にこやかに舟岡さんが返事する。

そして彼はアタシの方をちらっと見てそのまま自分の席に着く。


宮垣くんはー。

そう、
やっぱり相変わらず、だ。


お互い距離を置いている。

必要最低限の会話。


関わらないように、
関係ないように

そう願ってた。

いつも。


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