片想

アタシは窓側の席に座り外の景色をぼんやりと眺める。

たくさんのビルの中、
そのビルの隙間から遠くにあるビル群がよく見える。



こうして日々を重ねて。

そのうち今日の日も遠い日になって。

あの頃は…、
なんて思い出すこともあるのだろうか。




……?

携帯メール?

ポーチの振動からアタシは慌てて携帯を取り出し確かめる。



氷室さん…?


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