片想
・ 決意

どうにか午前の仕事を終えてロッカー室で持ってきた喪服に着替える。

鏡に映る自分。

なんか…結構、
顔色悪いかも。

貧血のせい?
喪服の黒のせい?

思わずため息が漏れる。

誰が悪いの?
誰が哀しいの?

誰が…。


自分で自分の感情がわからない。


そして季節は夏のはずなのに。

アタシが見える景色はなんだかぼんやりとして。

季節さえもわからない。



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