片想

歩いている自分の影が濃い。

うつむいていれば太陽のまぶしさはわからないけれど、
影が濃いからそれだけでじゅうぶんにまぶしいことがわかる。


アタシの周りのひと、

誰ひとり悪くない。

それはわかる、

…わかった。



ゆっくりと今までの想いを振り返る。


和水チーフが異動でやってきて。

少しして

宮垣くんがやってきて。



そしてアタシは…。


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