片想

「アタシもいつもおばあちゃんから元気もらってた」

え?

アタシの話した言葉、
聞こえたの?

どうして…?

びっくりしてる顔のアタシに彼女は続けた。

「びっくりしたでしょう?
読話、だよ?」

読話…?

ああ、相手の唇の動きや表情から言葉を理解する…。

そっか、
そうなんだ。

「いつの間に…」


「まだね、
ゆっくり話してもらわないと理解するのは難しいんだけど」


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