片想

「でも…おばあちゃんがいつも傍にいてくれて。
それから笑顔を取り戻して…。
彼と出会ったの」


「彼…?」


「うん、だいすきなひと」

そう答え彼女は照れくさそうに笑う。

氷室さん、
恋人、いたんだ。


「そして二度目に死にたい思ったのは支えてくれた彼に負担をかけているといわれたとき。
でもアタシは彼が必要、そういつも思ってた。
どうしていいかわからなくて。
もうまわりも彼とアタシが一緒にいることを許さない」


「…付き合いを反対されたの?」


「うん、まあね。
それでもやっぱりおばあちゃんはアタシの味方でいてくれた」

思い出すように話す彼女。


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