Girls Kissシリーズ・タラシとのキス
彼女のことが好きで好きでたまならないのに、『大キライ』と言ってしまうこと。

それこそ『好き』って言いたい時ほど、『大キライ』と言ってしまう。

しかも満面の笑顔で。

でも彼女は何も言わない。

突然おかしな行動をしてきたアタシに、何の疑問も抱かないみたいに、受け入れている。

普通、キライって言われて、喜ぶ人なんていないんだけどなぁ。

それでもアタシ達はいつも一緒にいる。

…何なんだろう、この関係は。

彼女はアタシの奇行を受け入れ、それでも一緒にいてくれる。

アタシも…どんなに苦しくても離れようとしない。

「…ねぇ、キライって言われて、本当に嬉しい?」

だから思いきって聞いてみる。

「そうだね。好きって言われるよりは、刺激的かな?」

…余裕の笑みで、返されてしまいました。

分かっていたけど、精神的にも彼女の方が上だ。

「でもアンタなら、好きも嫌いも同じ回数、言われていると思うんだけど…」
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