brain core




















空から見える大阪の街はものすごく綺麗だった。
























「なんやーこれー!!!!」
スタジオで景の声が響いた。

「え?なに~?」
「……見てみこれ」
景は隣にいた美月に新聞を渡す。

新聞には連続殺人終幕の文字と逮捕の文字があった。
「あ~!!やっと捕まったんや」
「?なにが?」
続いて剣(つるぎ)も覗き込んでくる。
「あ、例の?ずっとつかまらんかったやつやん」

「そうそう!!」景が激しく頷く。
すると雑誌を読んでいた真緒が顔を上げた。


「それ、吸血鬼事件のやつやろ?」
「……?」亜季もその言葉に反応して顔を上げた。

「でも本当にこの男、吸血鬼っぽいで!!」
美月は机の上に新聞を広げた。




スタジオ。
景、美月、剣、真緒、亜季はバンドのスタジオ練習に来ていた。
真緒がヴォーカルとして、美月、剣はギター、亜季がベース。そしてドラムが景だ。

5人が新聞に夢中になっていると上の階、屋上でものすごい大きな音がした。








< 2 / 62 >

この作品をシェア

pagetop